日本家族看護学会第29回学術集会

ご挨拶

第29回学術集会 学術集会長 濵田裕子

日本家族看護学会 第29回学術集会

学術集会長 濵田 裕子

第一薬科大学看護学部 教授/
NPO法人福岡子どもホスピスプロジェクト代表理事

日本家族看護学会第29回学術集会を2022年9月10日(土)、11日(日)に、福岡国際会議場で開催させていただくことになりました。このような機会をいただき、上別府理事長はじめ、理事の皆さま、本学術集会の開催にご賛同いただいた評議員、会員の皆さまに心より感謝申し上げます。

家族看護学会は、国際家族年であった平成6年10月1日にわが国での家族看護学の確立を目的に発足しました。背景には、少子高齢化が加速する我が国において、健康問題に直面する小児~高齢者に亘る患者を抱える家族のケア機能の弱まり、一方で医療の進歩や高度化と相まって、患者とともに悩む家族を理解し、困難な状況を改善する適切な支援へのニーズの増大がありました。本学会は、既に確立されている看護各専門領域および広範な学問領域と連携しながら、健康障害をもつ人々とその家族への支援の向上を目的に、研究・実践活動を積み重ね、会員数は1600名を超えて活動しています。

この2年間はCOVID-19の感染拡大によって社会全体が大きく変化し、家族のありようにも影響を及ぼしました。本学術集会のテーマは「家族のもの語りを紡ぐ~現場発信の家族看護~」といたしました。それぞれの“家族のもの語り”を理解していくことから、「家族看護」は始まります。家族員の誰かに健康障がいがあったり、家族の機能が弱くなっているときに、「家族看護」が伴走することで、家族は独自の“家族のもの語り”を歩んでいくことができると考えます。

特別講演には「あいまいな喪失と家族支援」と題して石井家族療法研究室の石井千賀子先生に、「家族の“はじまり”を支える~NICUの現場から~」と題してドラマ“コウノドリ”の監修医で、神奈川県立こども医療センターの豊島勝昭先生にお願いしました。教育講演は、「ビジュアル・ナラティヴと支援」と題して“もの語り心理学研究所長”のやまだようこ先生に、「家族看護実践力を高める~家族看護エンパワーメントモデルの活用~」と題して、高知県立大学の中野綾美先生にそれぞれお願いしました。市民公開講座は、“はなちゃんのみそ汁”の著者でもある安武信吾さんにお話しいただけることになりました。シンポジウムは「家族看護の現場からの発信~実践と課題~」と題して、成人看護/精神看護/ホームホスピス/小児在宅現場で家族看護を実践されている4名の方にお願いしました。もう一つは「家族の語りから学ぶ」と題して、高齢者の配偶者の立場から/ALSの母親を看取った娘の立場から/小児を見送った母親の立場から、3名のご家族の体験を伺う企画としました。

第29回は、初めての九州地区での開催となります。COVID-19の感染が落ち着くことを願って、現地、福岡での開催を予定し、企画委員一同、鋭意準備を進めております。
多くの皆さまのご参加を心より、お待ちしています。

2021年 神無月

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